環境対応×低GWP冷媒の可燃性対策
A2L冷媒機器の防爆規格対応を、設計初期から迷わず進められる。
A2L対応の要、遮断を担うリレーで安全性を確実に担保—環境配慮と法規適合を両立。

冷媒選定には、GWPを下げるほど燃焼性リスクが高まりやすいというトレードオフがあります。主流のR410A/R134a(HFC)から低GWPのR32(HFC)、さらにR1234yf(HFO)へと移行が進む一方で、A2Lの微燃性が設計・認証・量産に新たな負荷を生みます。
居室の安全を確保するためには、A2L等の微燃性冷媒機器においてガス遮断装置(遮断弁+制御回路)の設置が必須です。日本国内ではJRA GL-16ガイドラインにおいて、冷媒漏えい時の安全対策(検知・警報・安全遮断弁、インターロック等)が規定されており、条件に応じて部屋ごとの安全対策の設置が求められます。
そして、その制御回路に採用するリレーの開閉アークなどが“火種”とならない設計が欠かせません。
パナソニックは、防爆規格に適合したリレーでこの矛盾に真正面から応えます。接点・コイル・材料まで緻密に最適化し、着火源リスクの低減と小型・省電力を両立。ガス遮断装置をはじめHVAC&R、冷凍、ヒートポンプ機器の設計現場で、環境価値と安全性を同時に前へ——そのための“使いやすい標準解”を量産品質で提供します。
(ISO 817準拠・代表値)
現状使用されている冷媒は、 R410a/R134aなどの高GWPタイプのHFC(ハイドロフルオロカーボン)が主流となっており、
“新冷媒”として、低GWPタイプのHFCであるR32などへの移行が始まっています。
また、今後は更にGWP値を激減させたR-1234yfなどのHFO(ハイドロフルオロオレフィン)へのシフトも期待されています。
| 種別 |
燃焼クラス |
冷媒 |
GW |
概要 | |
|---|---|---|---|---|---|
| ↑ 高GWP 低GWP ↓ |
HCFC | A1 | R22 |
1,810 |
新規使用は縮小 |
| HFC混合 | R410A |
2,090 |
従来の家庭・業務用空調で主流 | ||
| R407C |
1,770 |
従来の空調・冷蔵機器で使用 | |||
| HFC (ハイドロフルオロカーボン) |
R134a |
1,430 |
旧来の空調・冷蔵用途 | ||
| A2L | R32 |
675 |
低GWP化の中心。微燃性 | ||
|
R454b |
466 |
||||
| A2 |
R-152a |
124 |
|||
| HFO (ハイドロフルオロオレフィン) |
A2L | R1234yf | 1 | 自動車空調等で普及。微燃性 | |
| 自然冷媒 | A3 | R290(プロパン) | 3 | 高可燃。厳格な安全対策前提 | |
| A3 | R600a(イソブタン) | 4 | 家庭用冷蔵庫などで使用 |
※ISO 817の安全等級は、毒性(A=低/B=高)×燃焼性(1=不燃、2L=低燃焼性、2=可燃、3=高可燃)の組み合わせで表します。
A2Lは「低毒性×低燃焼性」を意味し、低GWP化と同時に微燃性という新たな設計配慮が必要になるクラスです。
各防爆規格の理解が負担:IEC/EN 60079-15、ANSI/ISA 12.12.01などの適用境界や要求差分を整理しきれず、要件定義が長期化。
実機条件とのギャップ:圧縮機・電動弁など誘導性負荷での開閉サージや温湿度・結露条件を想定しきれず、評価のやり直しが発生。
文書・トレーサビリティ:部品レベルの適合証明、材料情報、設計変更管理まで揃えきれず、最終認証前に詰まる。
試験バリエーションの増殖:着火源リスク評価、開閉サージ対策など、試験ケースが指数的に増加。
サプライチェーンの不透明さ:グローバル調達でロット差、リードタイム変動、環境規制アップデートへの追従がボトルネックに。
フィールド品質の見極め:現場のノイズ・温湿度・塵埃・振動など“実環境”差異が残り、立上げ後の不具合率低減に時間がかかる。
低GWP冷媒(A2L)機器に求められるのは、可燃性リスクの抑制と、装置の小型・省エネ・高信頼を同時に実現すること。
パナソニックの防爆対応リレーは、設計初期から量産運用までの各フェーズで、検討の抜け漏れを減らし、検証工数を最小化するための仕立てを行っています。
IEC/EN 60079-15やANSI/ISA 12.12.01に配慮。A2L機器の安全連鎖に整合し、JRA GL-16の検知・警報・遮断要件を踏まえた部品選定と文書を整備。製品認証の手間を減らし、立上げを加速します。
誘導性負荷でのアーク抑制、密閉構造を採用で着火源リスクを低減。ガス遮断弁の駆動を安定化し、居室安全に直結する遮断を担保します。
代表条件での寿命・温度評価のセットアップ支援、推奨回路の検討、サンプル提供と評価手順の共有で初期検証を高速化。負荷波形の測定・再現方法も助言し、試作の手戻りを減らします。
削減
※業界事例ベースの推定値です
※製品の複雑さや認証範囲により変わります
● 導入背景
低GWPで微燃性(A2L)の冷媒が普及する中、可燃性による引火リスクへの対策が求められていた。
● 導入効果
遮断・換気のインターロック回路や冷媒切替弁といった安全制御に防爆リレーを採用することで、リレー接点の開閉時に発生するアーク放電が点火源となるリスクを抑制。
● 導入背景
微燃性(A2L)冷媒は従来のフロンより環境負荷が低い一方で、可燃性があるため引火対策が必須となっていた。
● 導入効果
ショーケースや冷蔵庫内部にある冷媒遮断弁の安全制御(インターロック)に防爆リレーを採用。
接点開閉時のアーク放電が点火源となる可能性を抑え、安全性を向上。
● 導入背景
塗装工程やオイルミストが漂う爆発性雰囲気下で、無人化・自動化を実現したいというニーズが高まっていた。
● 導入効果
引火リスクを抑えた防爆リレーをPLCに搭載することで、
設置場所の制約を受けずに無人化・自動化の展開が可能に。
A2L×JRA GL-16の安全連鎖に沿った要件整理、推奨回路の検討、サンプル提供、評価手順の共有、負荷波形の測定・再現方法のアドバイス。初期検証を素早く回し、手戻りを抑えます。
IEC/EN 60079-15・ANSI/ISA 12.12.01の適用境界と差分整理、安全遮断の設計レビュー、製品認証の手間を最小化します。
量産立上げ時の追加検査と合格基準の取り決め、海外拠点との連携、多地域展開の安定運用を支えます。
お客さまからよく寄せられるご質問とその回答をご案内しております。
A2L対応で必ず満たすべき安全対策は?
冷媒漏えい検知→警報→安全遮断(遮断弁駆動)までの安全連鎖と、着火源抑制のための部品選定・回路設計です。リレーは防爆規格に配慮した型式を選び、開閉アークやコイル発熱を抑える設計(推奨サージ回路・適正通電条件)を遵守してください。
A2L機器に必ずATEXやISAの認証品が必要ですか?
適用は装置のリスクアセスメント・使用区域(Zone/Class/Division)で異なります。部品単体の認証が必須か、装置としての適合で足りるかは設計要件次第。パナソニックは要件整理の初期レビューと推奨型番提示で迷いを減らします。
危険場所でも安心して使える、信頼の防爆対応設計。
ANSI/ISA 12.12.01 や IEC/EN 60079-15 に配慮したパワーリレーをラインアップし、A2L冷媒の漏えいリスクがある環境でも安全確保に貢献します。
選べる5シリーズ
パナソニックの防爆規格適合パワーリレー(2A超)
※適合防爆規格
・ANSI/ISA 12.12.01:主に北米(アメリカとカナダ)、危険場所を「クラス」で分類、自己認証はNG
・IEC/EN 60079-15:主にヨーロッパ(ATEX 指令に準拠)、危険場所を「ゾーン」で分類、自己認証も可
「新冷媒 × 防爆対応」設計の公式ガイドラインを一冊に💡
本資料では、最新の冷媒動向から防爆規格適合リレーの選定ポイントまで、
設計者が知っておくべき情報を網羅しました。
5シリーズの防爆リレーラインアップを含む、公式サマリです。
- 収録内容 -
評価や比較検討をスムーズに進める第一歩として、ぜひご活用ください。

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ガス遮断装置の制御回路、HVAC&R/冷凍/ヒートポンプ用途でのリレー選定・評価・量産化について、パナソニックのエンジニアが伴走支援します。規格解釈から推奨回路、書証整備まで、貴社の設計プロセスに即してご提案します。
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